駒ヶ岳は先に「北海道駒ヶ岳火山噴火の歴史」で述べたように、1640年から現在に至るまでに4回の大噴火を起こしています。駒ヶ岳周辺はそれらの噴火による堆積物が広く堆積しています。下の図はこれらの噴出物の分布を示したものです。
火砕流(軽石流)によって、埋め尽くされた範囲
昭和4年(1929年)の火砕流
安政3年(1856年)の火砕流
寛永17年(1640年)の火砕流
 火砕流の火山灰・軽石などにより埋め尽くされた範囲を示したものです。火砕サージはこれらよりもやや広い範囲に広がったと思われます。
降下火砕物(降った火山灰・軽石)が厚く積もった範囲
昭和4年(1929年)の噴火で厚さ10cm以上火山灰・軽石が積もった範囲
昭和4年(1929年)の噴火で厚さ1m以上火山灰・軽石が積もった範囲
寛永17年(1640年)の噴火で厚さ10cm以上火山灰・軽石が積もった範囲
寛永17年(1640年)の噴火で厚さ1m以上火山灰・軽石が積もった範囲
 これら以外にも1694年(元禄7年)・1856年(安政3年)の噴火による降下火砕物が駒ヶ岳東斜面に堆積しています。

火山泥流・土石流の流下域
昭和4年(1929年)の噴火後の泥流・土石流
 このほか1640年(寛永17年)の噴火後発生したものをはじめ駒ヶ岳の斜面では火山泥流が何回か発生しています。最近では1996年の小噴火の後に留の沢などで発生しました。

岩屑なだれで埋めつくされた範囲
寛永17年(1640年)の岩屑なだれ堆積物
 1640年(寛永17年)の噴火は山頂部が大規模に崩れ東及び南側の山麓に土砂・岩塊が堆積し、多くの流れ山(小丘)を形成しました。記録に残っている噴火では岩屑なだれはこの噴火の時にしか発生していませんが、駒ヶ岳は過去に3回以上山体が崩れています。