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大沼・駒ヶ岳の伝説

駒ケ岳の降火伝説

 駒ケ岳の二つの頂きの東の嶺を昔はカヤベヌプリといったが、義経が足高蜘蛛に教えられて天に昇って、国造神のところに行って火をもらって来て、蝦夷ヶ島に火を伝えたという。
 その時天の神は火と灰を掴んで投げ降ろしたのが、この山とアシヤニノボリ(恵山か?)という山に落ちた。
 それで今でもこの二つの山は時々灰を降らし火を噴いているのであるという。
 それより以前にはこの島に火がなかったので、食物を煮たり焼いたりして食べるということがなかったという。「蝦夷島奇観絵詞」

「鞍掛岩」と「駒ケ岳」の地名伝説

 昔、矢越岬の身供の恨みから蝦夷達がほう起し、大館(松前)の地は破れた。
 相原周防守季胤は、辛うじて二人の姫をつれ、館をのがれて軍川のほとりまで走ったが、すでにそこにも蝦夷はせまった。
   彼等はだんだん大沼の湖畔に追いつめられた。そして、「よもや我々の娘を生きながら、矢越に沈めたことは忘れまい」と、八方から攻めかけるので、最早これまでと、二人の姫は相抱いて、湖水に投じた。
 季胤はようやく斬り抜けて、馬をおどらせ波を切り、湖心に泳ぎ出したが、死期にのぞんで気にかかるのは愛馬である。いまも残る鞍掛岩の所で、静かに鞍をといて、馬の背をなでながら、近くにそびえ立つ秀峰を指して、一刻も早く逃れ去ることを言いきかせ、なぎさに立って合掌すると、そのまま湖底深く沈んでしまった。愛馬は狂気のように、タテガミを振っていななき廻ったが、やがてきっと秀峰を見上げたかと思うと、そのまま水中に飛び込み、湖水を渡って峰にかけ上り、姿を消してしまった。
  
 このため秀峰は、いつか駒ケ岳と名付けられるようになり、愛馬は今でも生きていて、季胤の入水した7月3日になると、毎年悲しい駒のいななきが、裾野を低迷して聞こえるという。(北方文明史話)  

 

魚釣り治兵衛と大うなぎ

 明治の初めごろ、函館のななえ町に、魚つり治兵衛というあだながつくほど釣りの好きな、筆を作る職人が住んでいました。仕事場で筆の軸を持っているうちに、釣り竿のことを思い出して、じっとしてはいられなくなったので、翌朝早く大沼に出かけました。

 「大沼には、大きなうなぎの主がいる。」といううわさがあって、あまり人は近づかないのですが、「なあに、沖にさえ出なければ、主などにあうことはあるまい。」と、治兵衛は考えていました。

 昼近くになり、太陽はさんさんと輝き、沼は緑色に光っていました。治兵衛は、岸に近いところで小船をあやつり、糸をたれえいると、間もなく小さなうなぎが釣れました。
 さい先よしと、つづいて投げた針にも、やや大きいうなぎがかかってきました。また投げると、またかかるというぐあいに、えものはだんだん大きくなり、しかも不思議なことにつれるのはうなぎばかりでした。   
 
 治兵衛は夢中になって釣っていましたが、そのうちに、額からじりじりとあぶら汗が出てくるのに気がつきました。あたりをみると、水はどにょりとよどみ、空気は死んだように不気味で、船はいつの間にか、岸から遠く離れているのでした。 
 その時、何者かが、波をけたててせまってくるのがみえました。うなぎです。
 おそろしいほど大きなうなぎです。沼は嵐のように波立っています。治兵衛は死にものぐるいで船をあやつり、やっと岸にたどり着きました。家へ帰ってからもますます恐ろしさがつのり、うなされつづけて、とうとう死んでしまいました。

 その後、大沼から流れ出る川の落口の滝に、大うなぎの死体が長々とたわっているのを村人が発見しました。みんなが集まって大騒ぎになり、どう始末したらよいかと相談していると、物知りの老人が、「このうなぎは沼の主にちがいないが、魔物というものは、人目にかかると身を滅ぼすのだ。」教えてくれました。 

 みんなは後々のたたりをおそれ、火そうにして手厚くほうむりました。それ以来、大沼にはうなぎは一匹もいなくなったということです。

 このお話も「最初筆を作っているうちに以前大きな緋鯉を逃したことも思い出して、じっとしてはいられなくなった」それで沼に出かけた。 また、沼で釣り糸をたれていると大きな緋鯉に釣竿を折られたために、意地になって船をこぎ出した。などの挿話を含んでいる。
 

大あめますと鹿

 昔から大沼には、とても大きなあめますが住んでいました。ある時、沼から流れ出ている折戸川の水が止まってしまったので、砂原の村民が不思議に思って、沼の出口にきてみますと、長さ十五メートル以上もあるあめますが死んで横たわっていました。そのために水がせき止められ、川の流れが止まっていたのでした。 このあめますを岸に引き上げて、腹を切り開いてみたら、大きな鹿を丸のみにしていたということです。  

 

お問い合わせ先

教育委員会生涯教育課文化財係(歴史館)
電話:0138-66-2181
FAX:0138-66-2182

大沼の伝説

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