大沼の四季の動物【春】
春
動物
- オジロワシ
北海道を代表する大型のワシ。成長の尾が白いことが名の由来。冬に北方圏から渡来し海岸や湖で越冬する。主に、魚を餌とし、時には、水鳥もとる。天然記念物。 - ヤマゲラ
ハトより小型の黄緑色のキツツキ。雄は前頭部が赤い。「ピュウピュウピュウピュウピュウー」と半音下がりで鳴き、鳴き真似によく反応する。留鳥で生息は道内に限る。
昆虫
- エゾスジグロシロチョウ
春早くから林縁などを飛びまわり、草花を求めて飛ぶ姿は、まさに春の使者である。翅脈に沿って黒色のすじがあり、スジグロシロチョウと非常によく似ている。 - ツマキチョウ
モンシロチョウより細身で小型。羽の先がとがって、雄だけ黄色の紋がある。道ばたのコンロンソウなどで吸蜜する姿は、可憐で清楚であるが、飛び方は意外に敏捷。
植物
- ニリンソウ
林床や林縁に群生し、春に茎上に1~数個の花をつける。花弁に見えるのはがくで、本来は白色であるが、葉緑素をもち、緑色のものもある。
若葉は食材となる。 - コブシ
広葉樹のなかでも開花が早い。葉に先駆けて開く大柄な白色花は、遠方からもよく目にとまる。モクレンの仲間で、花は芳香を放つ。花の時期から「芋植花」、「種蒔き桜」の名もある。 - ミズバショウ
雪解けの水がぬるむのを待って、湿地や池沼緑で花をつける。大柄な緑葉と純白の仏炎苞は、色彩に乏しい早春の水辺でひときわ目をひく。中部地方から北の湿地や水辺に育つ。 - キクザキイチリンソウ
広葉樹林の春、まだ明るい林床で一茎に一花つける。がくは花弁状となり、中央に雌しべと雄しべが多数集まっている。花色(がくの色)は青紫から白と変異が見られ、道南は白色系が多い。
花
1. 草と草のように見える低い木
種類 | 見られる場所 | 見られる時期 |
---|---|---|
フッキソウ | ほぼ全域 | 4月 |
ナニワズ | 林内 | 4月 |
エゾエンゴサク | 吉野山 | 4月 |
ミズバショウ | 大沼周遊道路・森林公園奥 | 4月 |
イチゲ | 林内 | 4月 |
エンレイソウ | 林内 | 5月 |
ミツガシワ | 水上 | 5月 |
シラネアオイ | トンネル上 | 5月 |
チゴユリ | 林内土手 | 5月 |
アオチドリ | 林内 | 5月 |
2. 目の高さより高いところに咲く花(樹木類)
種類 | 見られる場所 | 見られる時期 |
---|---|---|
ヤナギ類 | 湖畔 | 4月 |
ハンノキ | 全域 | 4月 |
エゾヤマザクラ | 全域 | 5月 |
ミヤマガマズミ | 明るい林内 | 5月 |
キタコブシ | 蓴菜沼奥・吉野山・大沼西側 | 5月 |
ヤチダモ | 全域 | 5月 |
新緑のころ目立つ木
種名 | 見られる場所 | 見られる様子 |
---|---|---|
ナナカマド類 | 全域 | 春一番に芽吹く |
ブナ | 全域 | 冬芽が赤く目立つ。道南の代表的な木 |
カツラ | 全域 | 新緑の中にあり、少々赤色で目立つ。 葉のつき方が対称的で美しい。 |
ナラ | 全域 | 冬芽が黄色。時期的にはやや遅い |
カバ類 | 全域 | 鮮やかな色調でやわらかい緑 |
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