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西洋りんご発祥の地!七飯町の農業の紹介

七飯町の農業の概要

畑仕事の写真 七飯の近代農業は、安政2年(1855年)の箱館開港から始まり、このとき七重は外国人の遊歩地区に指定され外国船に食糧を供給するため、いちはやく西洋農法が取り入れられた。さらには、プロシア人R・ガルトネルが五稜郭を占領した榎本武揚と開墾条約を結び、明治2年(1869年)に大規模な農場を七飯に開きりんご、さくらんぼ等の種子を直接本国より取り寄せ栽培を試みており、りんご等は日本で最初に栽培された可能性の高い町と推察される。この農場は、七重官園が受け継ぎ開拓使の手により、さまざまな作物の栽培試験を行ったほかエドウィン・ダン等の指導により、優れた農業指導者がここから巣立ち、北海道の開拓や農業の近代化等に大きな足跡を残している。

りんごの画像 また、北海道の畑作物の代表と言えるじゃがいもの中でも人気を二分する男爵いもは函館ドックを興した川田龍吉男爵の手により七飯町の農場で栽培されたのが最初であり、好評を博したいもは『男爵いも』と命名され全国的に普及している。こうして先進的な取組がなされてきた歴史的な背景のもと、七飯町の農業では昭和53年(1978年)に道内では初めて、日本では長野に続いて2番目に真空予冷庫を導入し、道内外に向けての野菜等を移出できる産地として着々と歩んでいる。平成17年(2005年)の農業粗生産額は、約58億円余りと道南では毎年上位を占め、だいこんにんじん等の根菜類及び長ネギを主体とした野菜類で約23.7億円、次いで乳用牛・肉用牛を主体とした畜産が約14.6億円で、水稲が約5.6億円、りんごを主体とする果樹が約1.4億円となっており、近年カーネーションを主体とする花きが約11.8億円と飛躍的な伸びを示し野菜、畜産に次ぐ基幹作物となっており、これらは、農業協同組合の共販、共選体制整備の表われとなっている。

遠くに駒ヶ岳を望む畑の写真 こうしたことから、七飯町農業協同組合(現:新函館農業協同組合)では平成2年度に活性化農構の指定を受け野菜、花き、馬鈴しょ等の集出荷貯蔵施設の整備充実を図っているものの、近年、他産地との競争や外国産野菜の輸入による価格競争や原油高騰を受けての各種資材価格の高騰等により、経営環境は厳しさを増している。そのため共販・共選体制品目の充実や機械・施設の協同利用などの促進を図りながら、新函館農業協同組合の各種販売計画との整合性を図り、個々の農家所得向上を目指している。

 一方、高度経済成長の過程での他産業の伸展、国民生活の向上は土地需要を高め農業就労者流出を生み、他方では世界貿易協定等に見られる経済のグローバル化が農業にも押し寄せており、農地利用の高度化等の推進が求められている。また、農業従事者の高齢化による若年農業労働者の確保等、農業生産面での各種諸問題への対応が急がれる。

お問い合わせ

農林水産課

電話:0138-65-5793

FAX:0138-66-2054

Eメール:nourin@town.nanae.hokkaido.jp

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