コンコード町との交流~現状
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七飯町の国際交流 国際交流の拠点 北緯42度の里づくり
現状
(1)「国際交流のつどい」

「国際交流のつどい」は、財団法人北海道国際交流センターが昭和54年(1979年)から実施している主として在日留学生を対象とした8月中旬から2週間(平成23年(2011年)からは1週間)のホームスティプログラムである。
北海道各地で学校交流、学習交流、地域交流などを行う。2011年までに56ケ国1,036名の外国人留学生が七飯町を訪れ、受け入れ家庭は延べ841世帯で、家庭交流や学校交流、地域交流を行った。
地域交流については、町内施設見学として役場、陶芸や茶道体験、座禅体験、着付体験、工場見学等を行い、留学生が自国料理を持ち寄ってのポットラックパーティーなどが実施されている。また、学校訪問においては、町内の小中学校などで各学級ごとの交流や、給食をともにとるなど、児童生徒たちは直接外国人とふれあい語り合うことによって、各国の様子や文化を知り、さらに国際協力や親善のこころが育ってきている。
(2)国際観光
大沼国定公園は、秀峰駒ヶ岳と大沼・小沼・じゅんさい沼の3湖を有する風光明眉な自然環境に恵まれた観光地である。観光は、この大沼公園を中核として、仁山高原、横津岳、赤松並木(昭和61年(1986年)8月建設省「日本の道百選」に指定)の自然を資源として、毎年300万人に迫る観光客が訪れている。
函館、大沼は外国人観光客が一人歩きできるような観光地として、昭和62年(1987年)に函館大沼国際観光モデル地区の指定や平成9年(1997年)には自治省の国際交流の町推進プロジェクトの指定を受け、英字のパンフレットや案内標識の整備等を進めている。

平成8年(1996年)に運輸省が打ち出した「ウェルカムプラン21(訪日観光交流倍増計画)」の地域指定を受け、外国人観光客受け入れのための拠点施設として本年4月に「七飯町大沼国際交流プラザ」を開設した。
外国人観光客の多様化するニーズに対応し、彼らがリピートできる満足いく旅を提供するため、情報提供と案内機能、国際交流と参加体験機能の二つを大きな柱としている。観る観光から体験・体感する観光の一つとして、文化サークルと連携した日本文化体験観光を実施している。施設内で、塗り工芸、七宝焼き、料理など体験できる。
(3)姉妹交流
国際交流に対する住民意識の高まりと共に、継続的な外国との交流先を求める声が出てきた。これに呼応するかたちで北海道にその交際相手を依頼していたところ、平成4年(1992年)12月北海道と姉妹州にあったアメリカ・マサチューセッツ州のコンコードを紹介された。コンコードはアメリカ独立戦争勃発の地として有名で、ミニットマン(農民兵)と英国軍との最初の衝突が起きた。また、多くの文学者が住んでいた町として知られこの町が舞台となった「若草物語」のルイザ・ オルコット「超越主義」のラルフ・エマーソン「ウォールデン〜森の生活」のヘンリー・ソロー等が住み、これら著名人の足音を残す施設が多くある。
交流を進めるにあたり、七飯町はコンコードの町について検討を重ねたところ北緯42度線上に位置し気候が似ていたり、都市郊外にあること、湖を観光地に持ち人口規模なども大差のないことなど共通点があった。文教都市であるボストンに近いこともあって教育に関心が高いのも特徴で、学ぶ点が多い。などの理由から、訪問を決定。
平成5年(1993年)10月19日に北海道初のマサチューセッツ州姉妹市町村交流訪問団の一員として、七飯町から12名の訪問団がコンコードへ訪問し、交流についての相互の意思を確認した。

友好関係のつながりが始まり、小学校との間に作品交換が行われたりした。
町内にも「コンコードと仲良くする会」という団体も発足しコンコードとの民間交流や英語暗唱コンテスト等を実施している。
平成7年(1995年)には教育分野における一層の交流進展と、異なった生活、文化、教育体験をすることによって国際的視野を拡大し、地域における豊かな人材育成を図る目的をもって、中学生5名を派遣した。この事業は現在は高校生も対象として中高校生8名を派遣している。
こうして続いた交流は平成9年11月七飯町にて姉妹都市提携し、この模様は、即座にインターネット配信した。
平成10年(1998年)、16年(2004年)、19年(2007年)、22年(2010年)には、コンコードの高校生コンサートバンド約100名が来町し、演奏披露と、地元高校生と環境問題について討論会などを実施し、ほとんどの学生がホームステイするなど大きな交流をもった。
平成10年度からは、コンコード町より国際交流員を招き、現在は第7代目のベン・ミリンさんが着任している。主に一般町民を対象に英会話講師をするとともに姉妹都市間の連絡調整、保育所小中学校訪問、各団体への講演、アメリカ料理講習会などALTとは違った交流を深めている。
平成22年4月には、念願であった七飯高校とコンコードカーライル高校の姉妹校提携調印式が七飯町文化センターで行われ、正式に姉妹校となり、高校生同士の交流も盛んになってきている。
(4)国際交流の拠点施設と事業財団
1.「世界を結ぶ北緯42度の里」施設整備
イ、施設整備の背景
七飯町の持つ自然や日常生活を通して、世界の人々とのふれあいや交流の輪を広げ、 それらの交流を通して相互の人材養成を図りつつ、地域の国際化や産業の振興を図ることを目指す。ロ、施設概要
平成元年度自治省のリーディングプロジェクト(国際都市整備)の指定をうけ推進計 画を策定。平成3年〜平成7年度までの5ケ年計画で、大沼町127ー1の道有地に「国際交流の森」と「国際自然の森」とに分けて事業が展開されている。◎総事業費 1,394,626千円 大ホール・研修棟、休憩棟、和風研修棟
2.一般財団法人北海道大沼国際交流協会
平成4年8月にオープンした北海道大沼国際セミナーハウスのなかに、みなみ北海道地域の国際化、国際交流事業を実施し、また大沼国際セミナーハウスの管理も業務とする財団法人が平成5年4月30日に設立された。この財団は七飯町が中心となり、函館市、上磯町、大野町を含めた1市3町の協力体制のもと発足した。主な事業として世界の料理講座、アグネスチャンやケント・ギルバードさんを招いての日本文化理解講座、在留外国人と地域住民との交流などを行っている。又、住民の協力を得て、住民レベルの交流を進めるために、通訳・翻訳ボランティア、ホームスティボランティア、茶道・華道等の文化交流ボランティアを登録して交流事業に活躍して頂いている。小さな地域の中で、密度の濃い交流が可能であり、事業を行う専用の場所があることがメリットとなっている。
また、公益法人制度改革により平成24年(2012年)4月1日より一般財団法人として引き続き事業を展開している。
お問い合わせ
政策推進課交流推進係
電話:0138-65-5792
FAX:0138-66-2054
Eメール:124-kouryu-s@town.nanae.hokkaido.jp